電気代が高騰している今、電力会社を乗り換えることにリスクはない?
「新電力に乗り換えたら電気代が高くなった…。」ときいたことがある方もいるのではないでしょうか?ニュースなどでみると、心配になってしまいますよね。乗り換える新電力やお住まいの地域によっては、電気料金が値上がりすることも考えられます。どんな方に新電力への乗換がおすすめか解説します。
大手電力会社からの乗換がおすすめの方
現在大手電力会社と契約している方で、新電力への乗換がおすすめの方は次の通りです。- 規制料金が値上げされる地域の方
- 自由料金で契約している方
規制料金が値上げされる地域の方
大手電力会社のうち、北海道電力・東北電力・東京電力・北陸電力・中国電力・四国電力・沖縄電力の7社は、2023年6月に規制料金の値上げをしました。規制料金とは、電力自由化される前から大手電力会社で提供されていた料金プラン(従量電灯Bなど)のことです。電力自由化後、一度も電気の契約を切り替えや引越しをしたことがないという方は、規制料金での契約となっています。
規制料金で契約をしている方で、規制料金が値上げされるエリアにお住まいの方の場合、電力会社の乗換で電気料金が安くなる可能性が高くなります。
規制料金の値上げエリアとその値上げ幅は以下の通りです。
大手電力会社 | 値上げ幅(平均) |
北海道電力 | 21% |
東北電力 | 24% |
北陸電力 | 42% |
東京電力 | 14% |
中部電力 | 値上げなし |
関西電力 | 値上げなし |
中国電力 | 29% |
四国電力 | 25% |
九州電力 | 値上げなし |
沖縄電力 | 38% |
自由料金で契約している方
2023年4月、大手電力会社では託送料金の値上げに伴う自由料金の値上げが行われています。自由料金とは、大手電力会社の規制料金以外のプランです。他の新電力会社と同様、政府への値上げ申請などを行わずに、自由に料金を設定しています。
東京電力EPの場合、「スタンダードS」などが自由料金に当たります。
託送料金とは、一般送配電事業者に支払う送電設備の使用料のことです。この託送料金が、2023年4月から全国で値上げされます。それに伴い、全ての大手電力会社が自由料金の値上げを発表しています。
規制料金の値上げが発表されていない大手電力会社でも、自由料金の値上げを行っていますので、注意が必要です。
ただし、新電力の中にも託送料金の値上げに伴う料金値上げを発表しているところは多いです。2023年4月以降の料金プランを確認してから比較するようにしてください。
新電力からの乗換がおすすめの方
現在すでに新電力と契約している方で、新電力への乗換がおすすめの方は次の通りです。- 規制料金が値上げしないエリアの方
- 契約中のプランが料金値上げされた方
規制料金が値上げしないエリアの方
規制料金の値上げを発表していない中部電力・関西電力・九州電力エリアにお住まいの方の場合、大手電力会社の規制料金(従量電灯Bなど)に乗り換えると電気料金が安くなる可能性があります。契約中のプランが料金値上げされた方
新電力の中には、燃料費高騰や託送料金の値上げに伴い、料金を値上げしているところがあります。メールや文書などで値上げのお知らせがあったという方は、他の新電力への乗換で電気料金が安くなる可能性が高いでしょう。
契約中の新電力が値上げするか分からないという方は、公式サイトやマイページで確認してみてください。
おすすめの人気新電力会社をランキング形式で10社徹底比較
電気料金が高くなることは避けられません。しかし、新電力会社への乗換で、その影響を抑えることはできます。ポイント付与やその他のライフスタイルに見合った特典で電力会社を選ぶと、電気代以外の費用を抑えることもできますよ!
1. Looopでんき
Looopでんきは、再生可能エネルギーの普及でエネルギーフリーの実現を目指しているlooopが提供する新電力です。Looopでんきの特徴・メリット
- 基本料金が0円
- 従量料金が完全市場連動型
- アプリで電気料金がチェックできる
- ガスとのセット割がある
従量料金は電力卸売市場のスポット市場価格に基づき、30分ごとに変わります。その代わり、燃料費調整単価は加算されません。
太陽光発電量が多く、電力使用量が少ない春夏の日中は、価格は安くなる傾向です。逆に、電力消費量が集中する冬の朝夕などは、高騰することもあります。
従量料金が安くなる時間帯にまとめて家事をしたり、高くなる時間帯に外出したり工夫することで、電気料金を安くできるというわけです。
Looopでんきでは、30分ごとに変わる電気料金を分かりやすいグラフでいつでも確認できるアプリを用意。ゲーム感覚で電気代削減に取り組むことができます!
ガスを一緒に契約すると、電気の従量料金単価が1円割り引かれ、さらにお得です。
供給エリア | 全国(北海道・東北・関東・北陸・中部・関西・中国・四国・九州・沖縄) |
基本料金 | 0円 |
最低契約アンペア数 | 指定なし |
市場連動型プラン | なし |
ガスとのセット割 | なし |
キャンペーン | 新規申し込みで電気代最大6,000円割引 |
ポイント制度 | なし |
サービス内容・特典 | なし |
オール電化向き | 不向き |
支払い方法 | クレジットカード |
おすすめのクレジットカード | 特になし |
発電方法 | 太陽光発電 |
解約金 | 0円 |
申し込み方法 | web申し込み |
電気代が高くなる時間帯を避ける「ピークシフト」に上手く取り組める家庭なら、楽しく電気代を安くできそうですね!
ただし、電力の市場価格が高騰すると、従量料金も高騰してしまいます。特に、真冬の朝夕の時間帯には、かなり従量料金が高くなる傾向があるので注意が必要です。
また、Looopでんきの基本料金0円に魅力を感じて乗り換える方も多くみられました。
2. CDエナジーダイレクト
CDエナジーダイレクトは、一人暮らしで電気使用量が少ない世帯でも電気代が安くなる可能性が高い数少ない新電力のひとつです!
CDエナジーダイレクトの特徴・メリット
- 10Aから契約可能
- ライフスタイルによってプランが選べる
- ガスと電気が同時契約可能
一人暮らしでも、世帯人数が多くても、オール電化でも契約できるので、対象エリアにお住まいの方にはかなりおすすめです。
実際どのくらい金額のメリットがあるかは電気・ガスのご利用状況や燃料費調整額、原料費調整額によって変動するので、公式サイトでシミュレーションをしてからお申し込みするようにしましょう!
供給エリア | 東京電力管轄エリア |
基本料金 | あり(基本料金から割引) |
最低契約アンペア数 | 10A |
市場連動型プラン | なし |
ガスとのセット割 | あり |
キャンペーン | なし |
ポイント制度 | カテエネ dポイント(契約プランによる) 楽天ポイント(契約プランによる) |
サービス内容・特典 | 契約プランによる (例:Amazonプライム付、KODOMO新聞付) |
オール電化向きor不向き | 向き |
支払い方法 | ・クレジットカード ・口座振替 |
おすすめのクレジットカード | dカードゴールド 楽天カード |
発電方法 | 記載なし |
解約金 | 契約プランによる |
申し込み方法 | ・web申し込み ・電話申し込み |
割引額シミュレーション(東京電力従量灯B)
1~2人 30A/150kWh(4月) |
3人 40A/350kWh(4月) |
4人 50A/450kWh(4月) |
-100円 | -477円 | -914円 |
電力消費が大きいご家庭でも安定して割引を受けられる点も魅力的です。ガスとセットで利用することで、ガス料金も割引となるため大幅に固定費を節約可能です。
電気の支払いで貯まるカテエネポイントはTポイントやnanacoポイントなどのメジャーなポイントに交換できるので、電気代だけでなく、コンビニなどでの買い物も充実させられます。
3. TERASELでんき
TERASELでんきの特徴・メリット
TERASELでんきには電気使用量が少ない方向けの「TERASELでんき」プランと、電気使用量が多いご家庭向けの「超TERASELでんきプラン」の2つのプランがあります。どちらのプランも基本料金はかかりますが、1kWhあたりの従量料金が大手電力会社の価格よりも安く設定されているんです。
従量料金は3段階目にいくほど割引額が高くなるので、電気使用量が多いご家庭はTERASELでんきへの乗り換えで大幅に電気代を節約することができるでしょう。電気料金200円ごとに楽天ポイントが1ポイント貯まるのも嬉しいですね。
ちなみに楽天でんきは2022年6月1日より料金プランが値上がりしています。楽天ユーザーにとっては魅力的だった楽天でんきも、SPUの改悪や値上げによってメリットが感じられない可能性がかなり高いです。
料金シミュレーションをしてみると、TERASELでんきがダントツで安いのがわかりますね!
シミュレーション条件:東京にお住まいの方、1ヶ月の電気使用量250kWh・30A
・楽天でんき:7,363円=基本料金0円+29.45円×250kWh
・東京電力:6,686円=基本料金858円+19.88円×120kWh+26.48円×130kWh
・TERASELでんき:6,418円=基本料金274.56円×3(30A)+19.08円×120kWh+25.42円×130kWh
となります。(この金額には、燃料調整費用や再エネ賦課金などは含まれていません。)
もっと詳しいシミュレーションをしたい方はTERASELでんき公式サイトで確認できます。
供給エリア | 北海道・東北・関東・中部・北陸・関西・四国・九州 |
基本料金 | あり |
最低契約アンペア数 | 10A |
市場連動型プラン | なし |
ガスとのセット割 | なし |
キャンペーン | なし |
ポイント制度 | 楽天ポイント(200円1ポイント) |
サービス内容・特典 | 新規契約時に選べる6つの特典 |
オール電化向きor不向き | 不向き |
支払い方法 | 口座振替、クレジットカード |
おすすめのクレジットカード | なし |
発電方法 | 風力発電、水力発電、火力発電 |
解約金 | 0円 |
申し込み方法 | ・web申し込み |
割引額シミュレーション(東京電力従量灯B)
1~2人 30A/150kWh(4月) |
3人 40A/350kWh(4月) |
4人 50A/450kWh(4月) |
-67円 | -627円 | -1,112円 |
東京電力を利用しても楽天ポイントの還元を受けることはできないため、楽天ポイントを貯めつつ電気代が少しでもお得になればいいという方にはぴったりでしょう。
TERASELでんきでは、2023年秋の3大キャンペーン実施中!キャンペーン内容は以下の3つです。
- 「選べる特典」付与額2倍!
- 楽天ポイント3,000円分プレゼント!
- 抽選で3,000円のAmazonギフト券プレゼント!
さらに、キャンペーン期間中に新規申し込みした方の中から、抽選で30名様に、3,000円分のAmazonギフト券がプレゼントされます。
キャンペーン期間は2023年9/1~11/30となっています。特典の詳細は、TERASELでんき公式サイトでチェックしてみてくださいね。
4. HTBエナジー
HTBエナジーは、オール電化向けの電気料金プランを持つ新電力です。
HISでんきの特徴・メリット
- 料金プランが豊富
- 水漏れなど緊急対応やスマホ保険付き
- 電気使用量がwebでチェックできる
- オール電化向けプランがある
また、オール電化向けプランがあるので、これまで新電力にしたいのにぴったりのプランが見つからない…と悩んでいた方でも乗り換えられますね。
さらに、無料で「安心サポートプラス365」がついてきます!60種以上のさまざまなトラブル解決や、サービスの割引などが受けられるのでお得です。
2022年10月より、電源調達調整費を導入しています。電力市場価格が高騰している際には電気料金が上がるので、注意が必要です。
供給エリア | 北海道・東北・関東・北陸・中部・関西・中国・四国・九州 |
基本料金 | 契約プランによる |
最低契約アンペア数 | 30A |
市場連動型プラン | なし(電源調達調整費を電気料金に加算・減算) |
ガスとのセット割 | あり |
キャンペーン | ベーシックプラン新規申し込みで電気代基本料金3ヵ月無料 |
ポイント制度 | なし |
サービス内容・特典 | 水漏れなど緊急対応やスマホ保険付き 「あんしんサポート365プラス」 |
オール電化向きor不向き | オール電化向けプランあり |
支払い方法 | ・クレジットカード ・コンビニ払い ・口座振替 |
おすすめのクレジットカード | なし |
発電方法 | JEPX(日本卸電力取引所)などから調達 |
解約金 | 1年未満で解約する場合、解約金2,200円 |
申し込み方法 | web申し込み |
割引額シミュレーション(東京電力従量灯B)
1~2人 30A/150kWh(4月) |
3人 40A/350kWh(4月) |
4人 50A/450kWh(4月) |
+803円 | +737円 | +254円 |
HTBエナジーは特定の時間に電気をよく使う方やオール電化住宅に住んでいる方向けのプランが充実している新電力です。
オール電化住宅であれば、電気代が安くなる可能性が高いです。詳しいシミュレーションは公式サイトから確認できます。
一般の住宅に住んでいる方にはTERASELでんきなど、別の新電力がおすすめとなります。
5. 大阪ガスの電気
大阪ガスは、関西地方限定のサービス展開をしている企業です。
関西エリアでは契約世帯数1位※を獲得するほと、多くのユーザーから人気を集めています。
※出典:電力・ガス取引監視委員会「制度設計専門会合」第74回 配布資料(2022年3月末時点)
供給エリア | 全国(ただし、関西エリア以外で利用可能なのは一部プランのみ) |
基本料金 | あり |
最低契約アンペア数 | 10A |
市場連動型プラン | なし |
ガスとのセット割 | あり |
キャンペーン | なし |
ポイント制度 | 料金チェックやサイト利用でマイ大阪ガスポイントが貯まる |
サービス内容・特典 | なし |
オール電化向きor不向き | 不向き |
解約金 | 0円 |
申し込み方法 | ・web申し込み ・電話申し込み |
関西電力 | 大阪ガス | ||
最低料金 | 341.02円 | 285.00円 | |
電力量料金 | 15~120kWh | 20.32円 | 20.31円 |
121~300kWh (大阪ガスは350kWhまで) |
25.80円 | 24.90円 | |
301kWh~ (大阪ガスは351kWhから) |
29.29円 | 27.83円 |
割引額シミュレーション(関西電力従量灯A)
1~2人 30A/150kWh(4月) |
3人 40A/350kWh(4月) |
4人 50A/450kWh(4月) |
-80円 | -391円 | -478円 |
関西電力エリアの方であれば、大阪ガスの電気に乗り換えるとかなりメリットが大きいと言えますね。
大阪ガスの電気の特徴・メリット
1ヶ月の同じ使用量だった場合、当然ながら大阪ガスの電気のほうが安くなり、関西電力から大阪ガスの電気に乗り換えるだけで多くのご家庭で電気代を節約することができます。しかも、301kWhからの電位料金差が大きいので、毎月の電気使用量が多いファミリー世帯は大きな節約に繋がりますよ!