人気の野菜宅配サービスの中から、野菜の品揃えが豊富で使い勝手のいい野菜宅配サービスをROOMIE編集部がランキング化。評価のポイントは以下の6つです。
①野菜の品揃え
②有機栽培の野菜の取り扱い
③野菜の定期コースの有無
④自社配達の有無
⑤安さ
⑥使い勝手(支払い方法、配送エリアなど)
野菜宅配サービスの監修も多数経験がある中村先生による、サービスの特徴や活用ポイントの解説も必見です。
・ランキング一覧
1位:らでぃっしゅぼーや
2位:食べチョク
3位:大地を守る会
4位:オイシックス
5位:ビオ・マルシェ
6位:ミレー
7位:コープデリ
8位:パルシステム
9位:生活クラブ
10位:坂ノ途中
1位:らでぃっしゅぼーや
野菜宅配の大定番。迷ったらまずはここ
有機野菜や低農薬野菜を多く扱う野菜宅配サービス。
定期コースのラインナップや自社配達があること、価格、品揃えなど全てにおいてランキング内で高水準なことから、2位にランクインしました。さまざまな人のニーズに応えられる、
野菜宅配の大定番といえるでしょう。
定期コース「めぐる野菜箱」は量や果物のありなしが選べ、選択肢が多いことが特徴。1人暮らしでも無理なく使い切れそうな「SS・少量」は、ランキング上位帯では他に取り扱いがない貴重なサイズ。野菜の定期コースを試してみたい人にもおすすめです。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品、ミールキット、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 |
会費 |
1,000円/年 |
送料 |
180円 |
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2位:食べチョク
群を抜く品揃え。旬の野菜を生産者から直接買える
生産者から食材を直接購入できる、産直通販サービス。生産者数は7200軒以上、商品は4.4万点と、ランキング内で群を抜く品揃えが特徴です。産直なので食品の
鮮度が高いことも魅力。
野菜は有機栽培、品種、産地など好みに合わせて選べます。食べチョクが厳選した生産者による定期便「おまかせ野菜セット」はS、M、Lプランがあり、1人暮らしから4人以上の家族まで対応。
価格帯は安め~高級までさまざまですが、いずれもトマト1kg、人参1kgのように基本的にキロ単位の購入になることや、生産者ごとに送料がかかることに注意。少量ずつ色々買いたい人や送料をおさえたい人は、食べチョクの定期便や、生産者の野菜セットがおすすめです。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品 |
配送頻度 |
好きなタイミングで(毎日可) |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸連携便、メール便、その他生産者が指定する配送方法 |
会費 |
なし |
送料 |
生産者により異なる。ヤマト運輸連携便は食べチョク特別送料適用で、関東発・関東着60サイズの場合550円(税別) |
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3位:大地を守る会
安全性、おいしさ、品揃え重視の人に
野菜の生産基準・取り扱い基準の厳しさは業界でもトップクラス。商品の価格は高めですが、「価格よりも、安心安全でおいしいことを重視したい」という層に高い人気を誇ります。大地を守る会を利用しつつ価格を抑えたい人には、定期コースがおすすめ。
野菜、肉魚卵、加工品、日用品と全体的に品揃えが豊富なことも特徴。日用品も無添加などこだわりの品が揃います。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 |
会費 |
1000円/年 |
送料 |
165円 |
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4位:オイシックス
野菜の種類が豊富。ミールキットも人気
産地違いや珍しい野菜など、豊富な選択肢から選べます。野菜だけの定期コースはありませんが、「おいしいものセレクトコース」は野菜がメインで、お惣菜が少しプラスされます。
オイシックスの野菜を使用した、おしゃれで美味しいミールキットも人気。肉じゃがなどの定番メニューだけでなく、ケールのサラダやバスク風トマト煮などレストランのようなメニューも。ヴィーガンメニューや子どもむけメニューもあり、手軽に野菜が食べられます。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品、ミールキット、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 |
会費 |
なし |
送料 |
200円 |
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5位:ビオ・マルシェ
徹底的に有機JAS認証にこだわりたい人に
ビオ・マルシェの農産物は
有機JAS認証を基本としていて、例外は一部の果物などわずか。ランキング内の他社と比較して、
有機野菜の割合が非常に高いのが特徴です。生産基準・取り扱い基準が厳しいといわれる大地を守る会の野菜でも、有機栽培の割合は全体の1/4なので、ビオ・マルシェのこだわりがよくわかります。
ビオ・マルシェは畜産物や加工品も有機JASマークを取得しているものが多いので、徹底的に有機にこだわりたい人におすすめ。定期コースは野菜のみ、野菜と果物、野菜と果物と卵など、ニーズに合わせて選べます。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 |
会費 |
5500円/年 |
送料 |
なし |
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6位:ミレー
千葉県の朝どり野菜を産地直送
有機栽培・特別栽培の農産物を取り扱っているミレーは、朝どり野菜をその日のうちに千葉から発送してくれます。
野菜の取り扱い点数はランキング内3位。価格は安い方ではありませんが、
食の安全や、野菜の新鮮さにこだわりたい人に特におすすめです。
化学物質過敏症の顧客には新聞紙を入れないなど、細やかなサービスも特徴です。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品 |
配送頻度 |
週1回か隔週が基本 |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸宅急便(日時指定可) |
会費 |
なし |
送料 |
300円 |
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7位:コープデリ
安さ重視で、食品や日用品をまとめて買いたい人に
価格の安さはランキング中トップ。野菜以外の食品、ミールキット、洗剤やトイレットペーパーまで購入でき、スーパーのように使えます。使い勝手の良さから、会員数は520万人とランキングで最多。高い人気を誇ります。
カタログに掲載されている野菜の取り扱い点数はそれほど多くありません。ただし週ごとにカタログが更新され、異なる野菜も掲載されるため、
数週間単位で見れば充実しているといえます。有機野菜の取り扱いはそれほど多くないので、
栽培方法にはあまりこだわらないという人におすすめ。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品、ミールキット、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
長野、埼玉、東京、千葉、群馬、栃木、茨城 |
配送方法 |
自社便 |
会費 |
なし |
送料 |
198円 |
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8位:パルシステム
生産者の顔が見える産直野菜を安価で購入できる
コープデリ、食べチョクに続いて価格の安さ第3位。取り扱う青果の97%は顔の見える産直産地から届けられる、トレーサービリティに優れた野菜宅配です。
野菜の品揃えは多い方ではありませんが、
有機栽培や農薬・肥料を減らした栽培に取り組み、食の安全性に気を配っています。加えて離乳食や幼児食が豊富なことから、子育て世代に特に人気があります。
取り扱い商品 |
生鮮食品、ミールキット、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
東京、神奈川、千葉、埼玉、茨城、栃木、群馬、福島、山梨、長野、静岡、新潟 |
配送方法 |
自社便 |
会費 |
なし |
送料 |
198円 |
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9位:生活クラブ
食の安全性とコスパのバランスが良い
比較的価格が安めの野菜宅配サービス。
同じ生協系のコープデリやパルシステムと比較すると、
さらに食の安全性に気を配った商品を多く取り扱っています。有機JAS認証の有機野菜はカタログに掲載されていませんでしたが、栽培中に化学合成農薬を使わないなど、
独自の基準で野菜作りに取り組んでいます。
定期サービス「よやくらぶ」では野菜のおまかせ4点セットを購入可能。1人暮らしでも食べきれる量で、更に配達サイクルを隔週に設定することもできます。
取り扱い商品 |
生鮮食品、ミールキット、日用品 |
配送頻度 |
週1回が基本 |
配送エリア |
北海道
青森県、岩手県、山形県、福島県
東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、栃木県、群馬県、茨城県
愛知県、山梨県、長野県、静岡県
大阪府、京都府、兵庫県、奈良県、滋賀県 |
配送方法 |
自社便 |
会費 |
情報誌購読料100円/月、共済掛け金100円/月、まち活動費年2回請求 |
送料 |
なし |
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10位:坂ノ途中
サステナブルな農業を支援したい人に
化学合成農薬や化学肥料不使用、あるいは特別栽培相当の農産物をメインで扱っている坂ノ途中。有機JAS認証は受けていませんが、これは坂ノ途中の生産パートナーである小規模農家にとって、認証取得の手間や費用負担が大きいためです。
環境負荷低減や、新規就農者のパートナーになって農業の担い手を減らさないなどの活動にも取り組んでいます。野菜の取り扱い点数はランキング内で最も低い水準ですが、安全・安心でサステナブルな農業を支援したいという人におすすめ。
取り扱い商品 |
定期コース、生鮮食品 |
配送頻度 |
週1回か隔週が基本 |
配送エリア |
全国 |
配送方法 |
ヤマト運輸宅急便(日時指定可)、自社便 |
会費 |
なし |
送料 |
500円 |
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選び方:人気サービスはどれ?違いはどこに出る?
ランキングに掲載したサービスの特徴・違いを一覧表にまとめました。
人気をはかる利用者の規模を見るとコープデリが520万人と圧倒的ですが、野菜の品揃えや安さ、定期コースのラインナップなど、各サービスで特徴は異なります。
自分が野菜宅配で重視するものによって、サービスを選びましょう。
各社で違いが出る5項目
①野菜の品揃え
野菜の種類だけでなく、
数量違いや品種違い、産地(農家)違いを数多く揃えているサービスも。他にもジュース用に、不揃いなにんじんだけを集めて安く販売するといった工夫をしているサービスもあります。
②有機・安全安心
有機野菜を取り扱っていたり、加工品に
食品添加物を極力使用しないなど、食の安全に配慮した野菜宅配が多数派です。公式ウェブサイトなどで、取り扱いの基準を確認できます。
有機野菜についての詳しい解説はこちら↓。
●有機栽培・特別栽培の野菜の取り扱い
③安さ
安さは商品の価格だけでなく、手数料、配送料などのトータルで検討することが大事。日常的によく購入する野菜が安いと、安くなりやすいといえます。
④定期コース(セット)
毎週定期的に、お任せで野菜を中心とした食材を詰め合わせたセットが送られてくるサービス。旬の野菜が食べられる嬉しさや、何が届くかわからない楽しさがあります。
定期コースがある野菜宅配サービスでは、定期コースに入ることがマストの条件になっている場合が大半です。ただしいらない週は簡単にキャンセルでき、隔週や月1回にすることも可能な場合が多いので、気軽に加入できます。
⑤自社配送
配送は大きく分けて自社便と宅配便の2種類がありますが、
可能な限り自社便での配送を選択するのがおすすめ。自社便の方が
野菜を新鮮な状態で受け取れることが多いからです。
自社便は発送から配達に至るまでの温度管理が徹底されていることが多く、不在時の留め置き(置き配)も可能。
留め置きの際は専用の保冷箱、保冷剤、ドライアイスなどを駆使して、帰宅が夜になっても食品が傷まないよう対策をしてくれます。ただし、時間指定は難しいことと、配送エリアが限定されていることに注意が必要です。
決して「宅配便で配送される野菜は全て鮮度が低い」というわけではありませんが、宅配便の荷物の温度管理は各社の規定によって異なります。また、宅配便の場合不在時の留め置きはできず、再配達を依頼する必要あり。ただし、全国配送や日時指定可能などのメリットもあります。
選び方:チェックすべき項目は?
野菜宅配を選ぶ際に気をつけたいことを、以下の3つに分けて解説します。
- 野菜についてチェックしたい3項目
- 野菜宅配サービスを選ぶ際のキホン4項目
- 必要に応じてチェックしたほうがいい項目
野菜についてチェックしたい3項目
①取り扱い商品と品揃え
品揃えが豊富なほうが基本的には便利。加えて、自分の買いたいものが多く揃っているサービスを選ぶため、取り扱い商品と品揃えは必ずチェックしましょう。少量ずつ買いたい・まとめ買いしたいといった希望に合わせて、販売の単位も確認しておくと安心です。
多くのサービスでは、入会前でも公式ウェブサイトから買いものページやサンプルカタログが見られます。
②有機栽培・特別栽培の野菜の取り扱い
有機栽培の野菜を買いたい人は、取り扱いの割合を見ておきましょう。また、野菜の栽培方法には有機栽培、特別栽培、慣行栽培などいくつかの種類があります。各サービスの取り扱い基準・生産基準は公式ウェブサイトで確認できます。
Q.有機栽培やオーガニック、特別栽培、無農薬栽培etcはどう違うの?
③定期コースの内容
多くの野菜宅配サービスには定期コースがあります。
旬を反映した野菜の詰め合わせで価格的にお得な場合が多く、食べたことのない野菜と出合えるというメリットも。必要に応じて配達頻度を調整できるサービスがほとんどなので、
隔週や月1回のペースで頼むことも可能です(詳細は各サービスで要確認)。
野菜宅配サービスを選ぶ際のキホン4項目
①商品の価格
よく購入する食材の価格を中心にチェックしましょう。ほとんどのサービスは入会前にカタログサンプルやオンラインの売り場が確認できるので、予算内に収まりそうか、一度シミュレーションしてみることをおすすめします。
また、商品の価格だけでなく、会費や手数料、配送料などの費用も確認しておきたいところです。
②年会費・送料
年会費は1000円程度か、無料のケースがほとんど。
送料は無料の場合もあります。有料の場合も5000円購入した場合で比較してみたところ、ほとんどが200円前後で、それほど大きな差はありません。
そのほかに、生協系では入会時に1000円ほどの「出資金」を出し、運営資金にします。これは脱会時に返却されます。
また、毎週注文する予定がない人は、頼まない週も基本手数料やカタログ代などがかかるのかを確認しておきましょう。
③配送頻度
定期コースのあるサービスやコープ系のサービスは、基本的に週に一度の配送頻度。ただし、必要ない週はスキップすることも可能な場合がほとんどです。
食べチョクや楽天ファーム、秋川牧園などは頻度が決まっていないので、好きなタイミングで注文できます。
④配送エリア(加入可能エリア)
自宅のある地域が配送エリアに入っていなければ加入できません。ただしコープの場合は、ランキングに登場したコープと似たようなコープが、住んでいる地域にあることも。
必要に応じてチェックすべきこと
・アレルギー対応
食物アレルギーがある人や、アレルゲンの摂取を控えたい人は、アレルギー対応食やアレルギー対応パンフレットの用意があるサービスを選ぶとよいでしょう。
・日時指定できるか
留守がちな人は、日時指定ができるかどうか確認しておきましょう。
・
不在時に置き配(留め置き)できるか
自社便での配送の場合、不在時はあらかじめ指定しておいた場所に置き配(留め置き)してもらえることがほとんどです。保冷剤と保冷箱の併用で、傷みにくい工夫もされています。
ただしオートロックのマンションに住んでいる場合など、マンションの規定によってはできない場合もあります。野菜宅配サービス側と、マンション管理側の双方に確認が必要です。
・注文方法
注文のしやすさは続けやすさにつながります。お試しで入会してみて、アプリの使い勝手などを確認しましょう。
・支払い方法
クレジットカードや引き落とし、コンビニでの振り込みなど、希望する支払い方法が使えるか確認しましょう。独自のポイントがたまる野菜宅配サービスもあります。
・離乳食、幼児食の取り扱い
離乳食の定期コースや離乳食の材料になる裏ごし野菜、冷凍食材、幼児食などの取り扱いに加え、必要な人はおむつやミルクの品揃えも確認しておきましょう。
・
畜産物の取り扱い
安全性を重視したい人は、畜産物に合成抗菌剤、抗生物質、成長促進剤を使用しているか、飼料は非遺伝子組み替えかどうかなどの取り扱い基準を確認しておきましょう。
・添加物
添加物をできるだけ取り入れたくない人は、加工品や日用品における添加物の取り扱い基準を確認しておきましょう。
・遺伝子組み換え作物の使用
安全性を重視したい人は、加工品に遺伝子組み換え作物を使用しているかどうかを確認しておきましょう。
・放射性物質検査
放射性物質検査やその基準を公開しているだけでなく、検査結果を公開しているかどうかを確認しましょう。透明性が高いほうが、安心して購入できます。
・エコ
包装資材の回収など、リユース・リサイクルの取り組みを積極的に行っているかどうかを確認しましょう。
野菜宅配で気になることQ&A|有機と無農薬の違いは?etc
野菜宅配を試してみたいけど、まだ気になることも。コスパやデメリットなどについて回答します。